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守備の達人になる!

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フィールドフォース社が送り出したトレーニング・グラブは独特のフォルムを持つレトロな雰囲気が漂う。だが、その機能性は未来を感じさせる優れたアイテムだった。その秘密を今回は紐解いていく。

華麗なグラブさばきをするプロ野球選手。そんな選手に憧れを持つ少年野球の子ども達はこのステージが基本の形を体で覚える大切な時期だ。ボールを捕るという基本的な動作をこの年代にしっかりとトレーニングしておくために開発された画期的なグラブを今回は紹介したいと思う。

この“トレーニング・グラブ”というアイテムは現在、市場に数多く存在する。今では形状や大きさ、価格など様々な種類があり、学童野球の選手たちは一体どのようなトレーニング・グラブを選択すればいいのか悩むところだ。学童野球用品に特化したメーカー「フィールドフォース」にはそんな悩みを解決してくれるグラブを開発している専門のスタッフがいる。営業企画部・ボールパーク事業課の篠原智明氏がその人だ。

「トレーニング・グラブは本来、キャッチャーミットの形、グローブの形で指の部分が小さいものは市場でもよく見るが、今回の『キャッチングマスター』は手袋のイメージで作りました」

手袋のイメージで作られたという『キャッチングマスター』。独特のフォルムだ。 右利き用(左利き用あり)/オレンジ(※セミオーダー時は3カラー)
手袋のイメージで作られたという『キャッチングマスター』。独特のフォルムだ。
右利き用(左利き用あり)/オレンジ(※セミオーダー時は3カラー)

篠原氏が語った通り、なるほどその形状ははるか昔に使われていた手袋のようなグラブの形を彷彿させる。

「この形状になった理由は捕球動作を覚えるために、より手の動きに近いものを目指した結果です。“気をつけ”する時、指をまっすぐにするためには指に力を入れないとならない。指に何も力を入れない状態というのは手がくぼんでいます。そんな自然の状態でボールを掌に当てるような感じで捕球する形を覚えてもらいたくて、このような形状で設計してあります」

篠原氏はキャッチングマスターの形状の理由をこう語ってくれた。グラブは手の一部という考え方が当たり前だと思われている時代だからこそ、より手の形に近づけたいという思いがこの商品には込められているのだ。

捕った感触を大切に

このグラブを開発するきっかけはどうだったのだろう。篠原氏がこう答えてくれた。

「掴む形のトレーニング・グラブは市場に多く存在していました。例えばキャッチーミットのような形をしたものは芯材がグラブの中にあり、捕った感触がありません。小さい子供たちを見ているとなおさらで、どうしてもボールを掴むという形で捕りにいっているケースが多く、グラブに力を入れて握ってしまっています。こうなると捕球時にボールが浮いてしまい、掌で捕ったという感覚がありません。掌で捕るという感覚がとても重要だと思っていましたから、これを何とか商品化できないかと思ったのがきっかけになりました」

掴むのではなく捕るという感覚を知ることで、グラブの出し方、そして自分の捕球体制を覚えてもらうことに繋がるという。

「キャッチングマスター」で練習することによって、掌で捕るという感覚が養われる
「キャッチングマスター」で練習することによって、掌で捕るという感覚が養われる

このキャッチングマスター、最初は革が固くなかなか掴むことが難しいが、使い込んでいくうちに柔らかくなり、きちんとポケットで捕球できるようになると革の中のグリスが滲み出てくる設計になっており、上達を体感だけでなく視覚的にも感じられる。

使い込まれた『キャッチングマスター』。グリスが滲み出てきたポケット部
使い込まれた『キャッチングマスター』。グリスが滲み出てきたポケット部

行き着いたフォルムに秘められた想い

キャッチングマスターを市場に出すまでに一番苦労した点は、その独特の形状だと篠原氏は言う。

「独特のフォルムのためにその屈曲度合を出すのに苦労しました。さらに中にはフェルトという芯材が入っているのですが、ベストな素材を求め、この選定にも多くの時間をかけました」

そうして誕生したキャッチングマスターは、フィールドフォース社の職人によって1点1点手作りされている。同社が運営する「ボールパーク(室内練習場)」のすぐそばにある工房では他のグラブも含めフル稼働で製造されているのだ。この工房の話はまた別の機会にしたいと思う。

工房の室内。様々な専門工具が配置されている
工房の室内。様々な専門工具が配置されている
フィールドフォース社の篠原氏。工房も彼が率いる
フィールドフォース社の篠原氏。工房も彼が率いる

筆者もキャッチングマスターをボールパークで使わせてもらったが、小学生のうちにこのグラブと出会いたかったと素直に思った。ゴロ捕球が小さい時に腰高だった癖は身体に染み着いており、基本に忠実に捕球動作に入らないときちんと捕れないことがよく分かった。

「通常のグラブは指の部分が長く、ポケットが深いため腰高でも捕れてしまうケースも多い。ちょっと出せば捕れてしまうという保険にもなってしまっているので、子供たちにはこのグラブでぜひトレーニングをしてもらい、上のステージで活躍できる選手に成長してもらいたい」

そう語る篠原氏にはこのグラブを通じて出会った学童野球選手の数年後が見えているようだ。すでに次世代モデルも思案中で、新規格のボールにも対応したモデルが市場に出て来るのは間違いない。

このようにキャッチングに関する様々なトレーニングを行うことが可能だ
このようにキャッチングに関する様々なトレーニングを行うことが可能だ
オーダーで刺繍を入れることもできる
オーダーで刺繍を入れることもできる
オーダーで刺繍を入れることもできる

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